第7話 すみれと花に込められた想い

「あれ?」
あたしはまっしろな部屋にいる。部屋にはベッドがひとつ。
「龍平?」
ベッドに寝ているのは龍平だった。
肩で息をしている。苦しいはずなんだけど、龍平の表情は不思議に安らかだ。
「どうしたの龍平?どこか悪いの?」
龍平の口元が動く。え?聞こえないよ?
なにか言っているようだ。でも、でも・・・
「龍平、龍平ったら。ママ、このまま龍平が」
「・・・すみれちゃん」
あたしはママの顔を見た。

その時、あたしはケータイの着メロで目が覚めた。
「・・・眠っちゃったんだ。あ、これ、雪兎おじさんからだ。
はい、すみれです」
「すみれちゃん、そろそろ到着する頃だと思うんだけど」
「はい、今、バスですけど」
「場所、送ってくれないかな」
あたしは、ケータイから現在位置のデータを送った。
「あと、2キロぐらいだね。じゃあ、バス停で待っているから」
「はい、よろしくお願いします」
あたしは、ケータイを切った。そして、隣を見た。
「あー、やっぱり寝てるよぉ。起きなさい、龍平!」
あたしは、隣で寝ていた龍平を起こした。

『海岸通り前』
あたしと龍平は、そんな平凡な名前のバス停で降りた。
「あ、来た来た。予定通りだね、すみれちゃん、龍平くん」
出迎えに来てくれたのは、雪兎おじさんだった。
「こんにちは」
あたしたちはあいさつをした。
「桃矢のいるホテルは、ここから歩いて10分ぐらいだよ。天気もいいし、歩こうか」
「はい」

あたしたちは歩き出した。潮風が気持ちいい。
この港町に、桃矢おじさんと雪兎おじさんは発掘のお仕事に来ているんだ。
「この町には、遺跡なんかなさそうですけど・・・」
あたしが聞くと、龍平が海を指差した。
「おじさん達が見ているのは、あれだよ」
「あれって?」
沖合いに大きな船が浮かんでいる。遠くてよくわからないけど、変わった形をしている。
「サルベージ船だよ。今度の発掘は、海の底から引き揚げた沈没船を研究するんだ」
「そうなんですか」

雪兎さんは、説明を続けてくれた。
「遠くて見えないけど、向かって右の方に大きなプールがあって、
その中に引き揚げた船が入っているんだ」
「どうして、プールに入っているんですか」
「長い間、海の中にあったものは、急に空気に触れるとだめになって
しまうんだよ。それで、引き揚げても海水の中に入れておいて調べるんだ」
「で、どんな船なんですか」
「クリッパーという、150年ぐらい前の帆船だよ。
中国からアメリカに向かう途中、この近くで沈没したんだ」
「でも、19世紀じゃ、おじさん達の専門じゃありませんね」
龍平が質問した。
「確かに、船は19世紀のものだね。でも、その積み荷が」
「どうなんですか?」
龍平が目を輝かせた。
「積み荷の中に、アメリカの博物館向けの古物が多くあったらしい。
予備調査によると、漢代の遺物も荷物にあったみたいだよ。
それで、引き揚げて調べることになったんだ」
「調査は順調なんですか?」
「それがねぇ・・・」
雪兎おじさんの顔がくもった。
「引き揚げた船が、砂でいっぱいだったんだ。今、サルベージ船の上で
少しずつ、余分な砂を捨てているんだけど・・・」
「どうかしたんですか?」
「いくら捨てても、砂が減らないみたいなんだ。
最初は、まだ見つかっていない船室から砂が入りこんだのかと
思われたんだけど、もう船の体積一杯分だけの砂を取り除いたはずなのに、
まだ、船内は砂でいっぱいなんだ。それで、陸揚げ作業が遅れているんだ」
「そのまま陸揚げできないんですか?」
「それはだめなんだよ。陸に揚げたら、砂を捨てるところがないし。
砂を捨てていい所って、決まっているんだ。だから、大学にも運び込めないんだよ」
龍平は、あたしの顔を見た。あたしも、これはちょっとおかしいと思った。
ひょっとしたら、クロウ・カードのしわざかも・・・

「このホテルだよ」
あたしたちは、ホテルの前に着いた。
「桃矢は、今、ロビーにいるはずだよ。
張(チャン)教授と、そのお孫さんと一緒にね」

あたしたちは、ホテルのロビーに入った。
張教授のお孫さんって、どんな子なんだろう。
藤隆おじいさんや桃矢おじさんの発掘現場に行くのは、いつもは龍平だけだ。
でも、今日は、イギリスの大学から来た張教授のお孫さんの遊び相手に
なってほしいということで、あたしも呼ばれたんだ。
「あ、あそこだよ」
雪兎おじさんの指差した先に、桃矢おじさんと、60才ぐらいの
落ち着いた感じのおばあさんと、あたしと同い年ぐらいの子供が
すわっているのが見えた。
桃矢おじさんが、あたしたちに気づいて立ち上がった。
「よぉ、来たな。張教授、こちらが私の姪と甥です」
おばあさんがあたし達にあいさつをした。
「はじめまして。張(チャン)マーガレットと申します」
「はじめまして。木之本すみれです・・・あーーっ!」
あたしは、張教授の隣を見て、大きな声をあげてしまった。
「衛(ウェイ)君じゃない!どうして、ここにいるの!?」
「き、木之本さん!?」

「そーかぁ、中国の人って結婚しても姓が変わんないから、
衛(ウェイ)くんとおばあさんの名字が違っても不思議じゃないんですね。
でも、衛って名字、中国では珍しくないですか?」
「当て字なんですの」
張教授がやさしく答えてくれた。
「当て字?」
「衛家は、もともとイギリスの家なんですよ。ただ、中国に長くいたもので、
発音の似た漢字を、名字にあてるようになったのですよ」
「でも、衛くんを見てても、イギリス人って感じ全然しませんよね」
「何代も前から、中国の人と結婚していたからですわ。
それにしても、奇遇ですわね。うちのエドワードと、すみれさんが同じクラス
だったなんて。すみれさんのことは、エドワードから聞いていますわ。
すると、木之本助教授が、かすみさんのお父さんですの?」
桃矢おじさんが、きょとんとした。
「かすみ?私はまだ独身・・・」
まずい!
「あわわΩΔΘ!」
びゅーん!!!
あたしは、桃矢おじさんの手を取ると、ロビーの反対側まで光速で引っ張っていった。

「ど、どうしたんだ、すみれ?!」
「おじさん、お願いです。かすみのパパになってください!」
「はぁ?」
「この前、ママとカードを封印しに行った時、昔の姿になっているママを
衛くんに見られちゃったんです。
その時、ママが自分のことを、私のいとこのかすみだって言ったから・・・」
あたしの説明に、おじさんは少し困ったような顔をしていた。
「・・・わかった。話、合わせておくよ」
「本当ですか?」
「ああ、どうせ1年だし」
「1年って?」
「知らなかったのか?あのふたり、サバティカルで日本に来ているんだ。
来年には、イギリスに戻るんだよ」
「・・・そうなんだ。1年で帰っちゃうんだ・・・」
大学の先生っていうのは、何年かのうち1年間の休暇がある。
それがサバティカルイヤー(安息年)だ。休暇といっても遊ぶんじゃなくて
提携している海外の大学に研究しに行くことが多い。藤隆おじいさんも
それで、しばらく海外の発掘現場に行っていたことがあった。
「それから、話は合わせるから、さくらに伝えておいてくれ」
「ママに何を?」
「当番10回!」
「ほぇ?」
あたしは、なんのことかわからなかった。

「じゃあ、夕方まで時間があるから、何かして遊ぼうか?」
あたしと桃矢おじさんがみんなの所に戻ると、雪兎おじさんが聞いてきた。
「このホテルにはテニスコートもあるし」
「あ、あたしテニスって体育の授業で1、2回だけやっただけで」
「じゃ、ぼくが教えてあげるよ。衛くんはどう?」
「ぼくもです。よかったら、教えてください」
「じゃ、決まりだね。桃矢、夕食時にロビーに集合ってことで」
「ああ、すまないな。面倒見させちゃって。
すみれ、かばんはここに置いておけば、あとで部屋に持っていくよ」
「ありがとうございます、おじさん。じゃ、衛くん、行こう」
あたしたちはテニスコートに向かった。

「この子はよろしいんですの?」
残った龍平を見て、張教授が桃矢に聞いた。
「この子は、考古学が大好きなんです。うちの講師も勤まるぐらいですよ
ですから、教授のお話を聞かせてあげてください」
「まぁ、それは。うちのエドワードなんか、私の研究には全然興味がなくて。
でも、私、日本語では、こみいったことはうまく表現できないのですが」
「大丈夫ですよ。すみれと龍平は、英語と中国語もできますから。
さぁ、龍平。張教授の特別講義だ。めったに聞けるもんじゃないぞ」
「はい。楽しみです」
そう龍平が答えると、3人は張教授の部屋に向かった。

「あ〜、おいしかったぁ!おなかいっぱいだぁ」
桃矢おじさんたちとおいしいシーフードの晩ご飯を食べた後、
あたしはホテルのベッドに倒れこんだ。
<ピンポーン>
「お姉ちゃん、入ってもいい?」
龍平だ。
「うん、どうしたの?」
あたしは龍平を部屋に入れた。
「お姉ちゃん、あの沈没船のことだけど・・・」
「うん、いくら砂を捨てても減らない船だよね」
そうだった。テニスとシーフードで、あたしはすっかり忘れていた。
あたしたちは、窓辺に立つとサルベージ船の方向を見た。
「お姉ちゃん、感じるよ。変な気配がする」
「うん。かすかだけどね」
「行くんだ」
龍平があたしを見た。
「行くよ。あたし、カードキャプターだもん。カード集めなくちゃいけないんだ」

「でも遠いよ」
「大丈夫だよ。カードを使えば、あのぐらいの距離なんて、すぐだよ」
「でも、ぼくは何もできない」
あたしは、龍平の顔を見た。もう少しで泣きそうな顔をしている。
「ちょ、ちょっと、どうしたの。龍平らしくないよ」
「だって、ぼくはお姉ちゃんと違って、封印の杖なんて持っていないし
カードも使えないし、ここで見てるしかできないじゃないか」
「でも、龍平にも魔力があるんだよ。あんな遠くの気配がわかるじゃない」
「でも・・・」
「龍平!」
あたしは、ちょっと大きな声を出してしまった。
「もし、あたしが船に行っている間に、クロウ・カードが出たらどうするの?
龍平は、カードの気配がわかるんだよ。気配がわかれば、なんとかできるじゃない。
龍平は、龍平にできることを、せいいっぱいやればいいんだよ」
龍平は、ちょっと涙ぐんでいた。
「・・・ママとおんなじだ」
「ほぇ?」
「前、ママに同じことを言ったんだ。ぼくはカードが使えないし、
すぐに寝ちゃうから、お姉ちゃんを助けることができないって。
そしたら、ママも、今、お姉ちゃんが言ったのと同じことを言ったんだ」
龍平は、涙を手でぬぐっている。

そうして、少し時間がたった。
「では、我が弟よ!後は頼むぞ!」
あたしは、そう言って龍平をこづくと、部屋を出た。

「誰もいないね」
あたしは、ホテルの屋上に出た。もう、外は暗い。
街の明かりと、沖合いの船の明かりがとてもキレイだ。
今日は、ママもケロちゃんもいない。
「行くよ」
あたしは、自分に言い聞かせた。
「光の力を秘めし鍵よ。真の姿を我の前に示せ。契約の下、すみれが命じる」
「封印解除(レリーズ)!」
あたしは、封印の杖を手にすると、フライのカードさんを取り出した。
「クロウの創りしカードよ。我が鍵に力を貸せ。
カードに宿りし魔力を、この鍵に移し、我に力を!フライ!」

あたしは、月明かりの下を飛んで、サルベージ船に近づいた。
「この気配、確かにクロウ・カードだ」
気配がだんだん強くなっていく。
「!」
突然、気配が強くなったかと思うと、沈没船が入っているプールから
水柱のようなものが飛び出してきた!避けきれない!
「ほぇ〜!」

その時、あたしの目の前にバリアのようなものが広がった。
あたしをねらった水柱のような濁流は、はじかれて散っていった。
「あなたは・・・?」
背中から羽を広げた、きれいな人がゆっくりと上空から降りてきた。
「ユエさん?」
「久しぶりだな」
けど、あたしには、ユエさんに直接会った記憶が無い。
ユエさんのことは、ママやケロちゃんの話や、知美ちゃんの家で見たビデオで知っているだけだ。
「た、助けていただいて、ありがとうございます」
「桃矢との、約束だからな」
「ほぇ?」
その時、船から、人の声が聞こえてきた。
「な、なんだ?」
「ちょっと、外を見てみろ!」
「いけない!なんとかしなくちゃ!」

あたしは、スリープのカードさんを取り出すと、カードを使うためにフライの魔法を解いた。
「スリープ!」
船員さんたちが、眠り込んでゆく。
その間、あたしの身体は海面へと落ちていった。
「もう一度フライのカードさんを使わないと・・・キャーッ」
その時、あたしの身体は抱き止められた。
「まったく、おまえたちはいつも無茶をする」
「ユ、ユエさん、ありがとうございます。今、フライのカードを使いますから」
「その時間はない」
ズン!っと音がすると、また水柱があたしたちを襲ってきた。
ユエさんは、手のひらを水柱に向けるとバリアを張った。
ザァー!
水柱は、バリアに当たって、散っていった。
「これは、サンドのカードだ」
「やっぱり、クロウ・カードなんですね」

「私の力では、サンドの攻撃を防ぐことはできるが、動きを止めることはできない。
フリーズのカードは持っているか?」
「も、持ってません」
ズン!
また、サンドの攻撃だ。
今度も、ユエさんのバリアで守られた。
「けど、あたし、カードを封印しなくちゃならないんです」
「だが、力が無ければ、封印は無理だ」
「でも、あたし、カードキャプターですから」
その間も、サンドの攻撃は続いた。
サルベージ船のプールから伸びた砂の濁流が、あたしたちを襲い続ける。
なんとか、サンドの動きを止めるには・・・
「そうだ!ユエさん、もっと、船に近づいてください!」
あたしとユエさんは、攻撃を避けながらサルベージ船に近づいた。
「彼の者の動きを止めよ!グルー!」
「グルー?!」
グルーのカードさんから伸びた光に包まれたサンドは、動きが鈍くなった。
「ユエさん、あたしを船に降ろしてください!」
あたしたちは、沈没船のプールのそばに降りた。
「汝のあるべき姿に戻れ!クロウ・カード!」

「グルーのカードとは・・・」
ユエさんは驚いていた。
「クロウさんが、ケロちゃんやユエさんの前に創ったカードなんです」
サンドのカードさんが、あたしの手に滑り込んできた。
「やったぁ。あれ?」
あたしは、まだ、クロウ・カードの気配があることに気が付いた。
「ユエさん?」
「クロウ・カードの気配だ。カードは、この中にいる」
ユエさんは、沈没船の入っているプールを指差した。
「プールの中にクロウ・カードが?どうしよう?」
あたしは、ユエさんの顔を見た。
「私の結界に入っていれば、水の中でも、しばらくは大丈夫だ。行ってみるか?」
「はい、お願いします」
あたしたちのまわりに、バリアのような結界がはられた。
「行くぞ」
結界に守られたあたしたちは、沈没船のあるプールへと入って行った。

サンドのカードさんを封印したせいか、プールの水はきれいだった。
月明かりと、ユエさんの結界が発する光で、沈没船の様子がよく見える。
「こちらだ」
あたしたちは、気配をたよりに沈没船の中を移動した。
「気配がすごく弱いですね」
「ああ」
あたしは、星條カレッジでスリープのカードさんを封印した時のことを思い出した。
あの時、魔力が足りなくて、スリープのカードさんはほとんど消えかけていたんだっけ。

やがて、視界に大きな箱が入ってきた。表面には、いろいろと装飾がされている。
「この中だ」
「はい、確かにこの中から、カードの気配がします。でも、この箱、何なんですか?」
「棺だ。かなり昔の中国のものだ」
ユエさんは、結界の中に棺を取り込んだ。
「!」
「な、なに、これ!」
あたしの心の中に、流れ込んでくるものがあった。
「残留思念だ。害はない。心を落ち着けて、読み取ってみろ。お前なら、できるはずだ」
「はい」
あたしは、目を閉じた。

「天国に行ったら、大好きな花に囲まれて暮らしておくれ」
その姿は、ぼやけてよく見えない。だけど、女の人が悲しみをこらえながら、
棺に花を次から次へと入れていくのが、わかる。
「さぁ、お前の好きだった花だよ。おかあさんが、お前を、この花で
いっぱいにしてあげるからね」
花がどんどん棺に入れられる。女の人は、もう言葉が出ない。
すすり泣きをしながら、それでも夢中になって、花を詰めていく。

「開けるぞ」
ユエさんの声で、あたしは我に返った。
棺のフタが、ユエさんの魔力で開けられていく。
「これは!」
棺は二重になっていた。そして、中の棺との隙間は花でいっぱいだった。
「ユエさん、この花、まだ新しいです!この棺、何百年も前のものなのに!」
「フラワーのカードだ。子を失った母親の強い残留思念に引き寄せられた
フラワーが、この棺の中で花を出し続けていたんだ」
あたしは、棺の中をまさぐった。そして、枯れかけている花の中に、
ぐったりしているフラワーのカードさんを見つけた。
魔力が足りなくて、半透明になっている。
「早く封印しなくちゃ」
「無駄だ」
「え?!無駄って、どうゆうことなんですか?」

「このカードは、魔力が足りなくて消えかけている」
「だから、封印すれば元気になるって、ケロちゃんが言ってました」
「もう手後れだ。これだけ弱っていては、封印の衝撃に耐えられずに、ただのカードになってしまうぞ」
「でも、このままじゃ、カードさんが消えてしまいます。あたし、そんなのいやです!」
あたしは、たまらず、封印の杖を握りなおした。深呼吸を1回して、封印の呪文を唱える。
「汝のあるべき姿に戻れ!クロウ・カード!」
その瞬間、カードの気配が強くなった気がした。
封印の杖に光が集まったかと思うと、カードが、私の手に滑り込んできた。
「できた!封印できたよ!」
あたしは、カードを抱きしめた。
「もう、大丈夫だからね」

その時、ユエは周囲を警戒していた。
(今、確かに、外からカードに魔力が注入された)
だが、魔力の気配は、もう、どこにも感じない。
「ユエさん、カード、封印できました!」
喜んでいる主(あるじ)の子を見つめる。
(この子が関わっているのは、クロウとは別の力だ。主の時とは違う)
そしてユエの口から出た言葉は、短かった。
「戻ろう」
「はい!」

「また、カードを封印できたね」
「でも、今のあなたの対応に対しては、委員会は積極的になれないと思います」
「うーん、けど、すみれさんは、明らかに適格者だよ」
「その点についても、委員会内にも異論はあります」
「じゃあ、確かめるチャンスを作らなくちゃいけないね」
「何か、考えていますね?エドワード」
「ふざけた方法かもしれないけど、こうゆうのはどうだろう?」
すみれたちの泊まるホテルの一室で、そのふたりの会話は続いていた。


次回予告
え〜!ママが衛(ウェイ)くんと結婚ですって?!
そんなぁ!ママにはパパがいるんだよ!
え?ただのイベントなんだって?
ほんと、びっくりしたよぉー

カードキャプターさくらと小狼のこどもたち
すみれとかすみのウェディングドレス

次回もすみれと一緒に
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