特別版 さくらと小狼の子供たち

著者 悪魔将軍 (第1スレ建て者)

 第1話 「さくらと小狼の子供たち」

 さくらと小狼が結婚してしばらく、二人の間に二人の赤ちゃんが生まれていた。
 さくら似でやんちゃな性格の女の子と小狼似で割とおとなしい性格の男の子の双子の赤ちゃんだった。
 まったく正反対な二人も、ケロが大好きということはまったくいっしょだった。
 しかし、ケロにとってははた迷惑だったりする。なぜなら、二人ともケロと遊ぶときは
 いつもケロの耳や尻尾、羽などを引っ張ったりするのだ。
 今日もケロは二人の赤ちゃんに追いかけられている。
 「あー、くるなやー。」
 
 第1話完
 

 第2話 「ケロの逆襲」
 
 最近ケロはあることに熱中していた。
 それは筋力トレーニングである。ケロはいつもいつも赤ちゃんにしてやられている。
 かと言って真の姿になって脅かしたりすると、赤ちゃんは泣き出し、そのことでさくらにおこられる。
 ゆえに仮の姿の状態で赤ちゃんに勝つため、ケロはトレーニングに励んでいるのである。
 「ふー、今日はこの辺でいいやろー。われながらかなりガッチリして来たなーわいの体。これならあの赤ん坊らにも勝てるかもしれへんなー。」
 噂をすればなんとやら、赤ちゃん登場。
 「け〜、け〜ろ〜。」
 赤ちゃんはケロと遊びたがっていた。
 「今日こそはお前らの好き勝手させへんでー!!。」
 ケロは赤ちゃんに飛び掛った。

 1分後
 「あー!やめやー!!。」
 ケロは見事に遊ばれていた。

 第2話 「ケロの逆襲」完 


ちなみに、私が考えたさくらと小狼の子供たちは・・・・

 桜狼(オウランと読む。最初はテキトーに二人の名前をくっつけてつけた名前だが、今はかなり気に入っている。
   さくら似の女の子で、さくらをもっと好戦的にしたような性格だが、けして悪い人間じゃない。さくらに死ぬほど似た
 外観をしているわりに、魔法の才能が無い。そのかわり、メカにめっぽう強い。機械いじりというこの年頃の娘としては変わった趣味を持つ。
 このキャラを考えた当時、自分はメダロットにはまりまくっていて、桜狼のパートナー役としてメダロットを起用しようと思ったときもある。
 作品違うけど、同じ講談社だし。)
 
 小零(シャオレイと読む。小狼似の男の子。とてもおとなしくて、気が弱く、泣き虫、が、めっぽう強いという
 矛盾しまくりなキャラ。桜狼もケンカは強い方なのだが、小零はもっと強い。
 小零が小学校に入学したばかりのころ、学校の不良っぽいのが、気が弱いという理由で小零をいじめるが、
 その後、そこにあったのは、泣きじゃくる小零と、ボコボコにされてぶっ倒れている不良たちだったという。)

今思うとこのネタはこのスレッドを立てた時真っ先にやればよかったと今すっごく後悔している。

最近正義超人との戦いで忙しく、ネタがない。
というわけで、だれかこういう話かいてくれ。

 「赤ちゃんとケロの大冒険」
 自分の家の中はどうなっているのか気になった赤ちゃんがケロを背中に乗せて、案内役にし、
 家の中を探検する。

さくらの子供が2代目カードキャプターになるという設定は自分的にはどうかと思う。
なぜならそーしようとすると、さくらを殺さねばならん。
 少なくともさくらが生きているうちはカードは散らばらんのだから。
 孫やひ孫の代でやるのならまだわかるが・・・・。


 以上、悪魔将軍様のお言葉でした。

 
 第3話 「赤ちゃんとケロの初めての出会い。」

 さくらが双子の赤ちゃんを産んで、しばらく。さくらの体力が回復したので、退院して赤ちゃんをだいて家に帰ってきた。
 そして、小狼が用意したベビーベッドに赤ちゃんを寝かせた。
 すると、ケロがやってきた。
 「さくらの子供ってどんなや〜。」
 まずさくら似の赤ちゃんを見て、
 「わ〜、さくらにそっくりで可愛い赤ん坊やな〜。」
 しかし、小狼似の赤ん坊を見た時、
 「わっ!小僧そっくりで憎たらしい顔しとるで。」
 「ケロちゃん、二人に意地悪しちゃだめだからね。」
 さくらがケロにこう言うとケロは、
 「せーへんせーへん。」
 と自身ありげに答えた。と、そのとき
 「ばぶ〜。」
 ビダーン!!
 突然さくら似の赤ちゃんがケロの尻尾をつかみ、そのまま地面にたたきつけたのだった。
 その日から、ケロの地獄が始まった。
 
 「け〜、け〜ろ〜。」
 「あー!!、くるなやー!!。」

 よちよちよちよちよちよちよちよち

 赤ちゃんが、ケロをとてもハイハイとは思えない
 驚異的なスピードのハイハイで追い掛け回していた。

 赤ちゃんは今日もケロと遊んでいた。遊ぶといってもケロの耳や尻尾、羽を引っ張ったりすることがほとんどで、ケロにとっては迷惑千万である。ケロがさくらになんとかするよう頼んでも、さくらは
 「赤ちゃんのすることだから許してあげて。」      
 と言うことが多かった。が、最近はそうもいかなくなった。しばらく前、赤ちゃんがマジでケロの羽を引っこ抜いてしまい、新しく羽が生え変わるまで、ケロは大変不自由したことがあったのだ。
 ゆえにさくらはそのへんをどうにかしようと考え始めていた。そして、さくらはひとつの結論にたどり着いた。
 「ケロちゃん以外の何かにあの子たちの興味を引かせることができればもしかしたら。」
 そしてさくらはさっそく昔自分が作ったくまのぬいぐるみを取り出して、ケロと遊んでいる赤ちゃんに見せてみた。
 「ほらほら、くまさんですよ〜。」
 しかし、赤ちゃんはそっぽ向いてケロと遊び続けた。
 「あらー。くまのぬいぐるみじゃだめなのかなー。」
 さくらはその後も色々なぬいぐるみでためしてみたが、赤ちゃんの反応はいまいちだった。落ち込むさくらだが、再び明暗が浮かんだ。
 「ケロちゃんそっくりのぬいぐるみなら気に入ってくれるかも。」
 さっそくさくらは、ケロそっくりのぬいぐるみ作りに取り掛かった。そして数日後、完成したケロのぬいぐるみを持ってさくらは赤ちゃんのところにやってきた。赤ちゃんは珍しくケロと遊ばず、積み木で遊んでいた。
 そして、さくらはケロのぬいぐるみを赤ちゃん二人に見せた。すると
 「あ〜。あ〜う〜。」
 と、さくらに近づいてきた。さくらは作戦は成功したと思った。
 が、赤ちゃんが近づいてきたのはケロのぬいぐるみに対してではなくさくらに対してだった。赤ちゃんはさくらと遊びたがっていたのだ。
 赤ちゃんの気持ちを理解したさくらは赤ちゃんの相手をしてあげた。しばらく後、さくらと赤ちゃんは布団のなかで寄り添うように寝ていた。結局ぬいぐるみで興味を引くことはできなかったが、これはこれでいいやとさくらは思っていた。
 今までは忙しく、赤ちゃんの相手はケロに頼みっぱなしだったけどこれからはできるだけ赤ちゃんの遊び相手をしてあげようとさくらは思った。
  

 「えいっ!えいっ!。」
 桜狼は、なにやらチョップの練習をしている。
 まあ、桜狼と小零は小さいころから父・小狼から中国拳法を教えてもらっているので珍しいことではないが、
 なぜかチョップばかりやっている。
 「桜狼ちゃん。さっきから何チョップばかりしてるの?。」
 さくらがたずねると、桜狼は笑顔で答えた。
 「うん。ちょっと面白い技の研究をしてるの。ちょっと見てて。」
 すると桜狼はどこからか板を持ってきて、それを宙に放り投げ、
 「友枝の赤い雨ーっ!!。」
 板は簡単に真っ二つになった。
 「すごいでしょ。」
 桜狼は自信ありげに言った。が、さくらは、
 「それって、キン肉マンにでてくるブロッケンJrって人が使うベルリンの赤い雨って技の真似でしょ?
 ずいぶん前にケロちゃんがもってたのを読んだことあるよ。」
 「・・・・・・・・。」
 桜狼はその場に立ち尽くしたのだった・・・・。
 

 朝早く。赤ちゃんが同じ布団で寄り添うように寝ていた。
 すると、突然桜狼が目さました。そして、隣に寝ていた小零を起こした。
 眠そうな顔でおきる小零。すると桜狼が小零に何か言っている様子だった。
 「バブバブ。」
 「キャッキャ。」
 そして二人は布団から出て、ハイハイで前へ前へと進みだした。
 しばらくすると、二人は机のようなものの前に来ていた。それはさくらが昔使っていた勉強机で、なぜかいまだに残っているのだ。
 赤ちゃんはその机の一番下の大きな引き出しを引っ張り始めた。大きな引き出しは重く、赤ちゃんの力ではなかなか開かない。しかし、それでも二人はよいしょよいしょとあけようとする。
 なんとか引き出しが開いた。一息入れる赤ちゃん。そしてまず桜狼が引き出しの中を覗き込んだ。
 「け〜ろ〜。」
 そう、そこにはケロが気持ちよさそうに寝ていた。その引き出しは昔からケロの部屋なのである。
 「な、何や?。」
 ケロが眠たそうな目で起きた。
 「け〜、けろ〜。」
 「うわああああ!、赤ん坊やあああー!!。」
 
 赤ちゃんとケロの朝はここから始まる。

「今日、新しい先生が来る。」
桜狼のクラスでは今この話題でにぎわっていた。
「どんな先生かなー。」
「素敵な先生だといいなー。」
など、マジで大にぎわい。
「大変だよお姉ちゃん!。」
と、桜狼の元に小零がやってきた
「どうしたの?小零。」
「実は他の先生が言ってたんだけど、新しくくる先生って、なんでも悪魔将軍ってあだ名される先生らしいんだ。」
その直後教室中が硬直した。
「悪魔将軍?・・・まさか、スパルタ教師?。」
教室中のテンションは下がりに下がった。
と、その教師がやってきたようだ。みなが、いっせいに席に着く。
その時、教室の入ってきた先生の姿を見て、皆は唖然とした。
全身を白銀に輝く甲冑で覆われた2メートル以上はあろう大男。
「私が、今日から担任を務めることになった悪魔将軍です。よろしく。」

「そのまんまじゃねーかー!!!!!。」
みなは心の中でそう叫んだ。

悪魔将軍と書いて「おみまさかど」と読む。
あだ名は「あくましょうぐん」

クラスの生徒全員が突然の出来事に唖然とするしかなかった。
全員は、悪魔将軍ってあだ名されるほど厳しい先生だと思っており、
まさか本物の悪魔将軍が来るとは思っても見なかったからだ。
そう、あの悪魔将軍である。かつて、悪魔超人軍団のボスとして、正義超人と
激しい抗争を繰り広げたりしたが、それも過去の話。今の彼は、悪魔超人生活に
限界を感じ、小学校教師に転身したのであった。
そして、普通に自己紹介をしていく悪魔将軍先生。
しかし、生徒全員のテンションはこれ以上下がれるかと叫びたくなるほど下がっていた。
「突っ込みてえ・・・突っ込みてえ・・・でも・・下手なことを言ったら・・こ・・殺される・・・かも・・。」
悪魔将軍先生は、
「一時間目の授業は体育だな。全員体操服に着替えたら体育館に集まること。」
そして、体育館に全員が集まった時、誰もが目を疑った。
「リ・・・リングが置かれてある・・・・。」
「あ・・・あの・・先生・・今日はいったい何をするんですか・・・?。」
「超人プロレス。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」


「で、結局やったんか?プロレス。」
ケロが、桜狼に言った。桜狼は首を横に振りながら、
「ううん。先生ただの冗談って言ってたよ。結局やったのはドッジボール。」
「なんや、やらんかったんかいな。それにしてもおもろい先生やなー。」
「面白いどころか、怖いわよ。だって元悪魔超人よあの先生。」
と、小零が話しに割り込んできて、
「僕も最初は怖かったけど、もう慣れたよ。それに、あの先生強いんでしょ?
いじめっ子の追っ払い方とか教えてくれないかなー。」
桜狼は、その話を聞くなり小零の肩をたたき、
「あんたは元から強いから心配しなくていいの。ていうかあんたどーして強いくせにこーいつも弱気なのかなー。」
「そんなことないとおもうよ。」
小零は少し笑いながら答えた。
と、桜狼が突然立ち上がって、
「そうだ、早いところアレを完成させなきゃ。」
そして、机に向かう桜狼。
「な・・・何かいやな予感がする・・・。」
ケロは後ずさりしながら言った。
桜狼が、作っているもの。それは、今流行り(?)の小型戦闘競技用ロボット
通称エンジェルと言うやつである。本来それは、別の作品のものだが、同じCLAMPと
言うことで、許してほしい。
桜狼は、さくらと小狼の子にもかかわらず、魔力がほとんど無い。興味も無い。
小狼は、桜狼を「李家日本支部長(ちなみに私の話では、あくまで李が苗字です。)」の跡継ぎにしたかった
のだが、桜狼はそんなものに興味など無かった。
だが、桜狼はなぜか大のメカ好き少女だった。ただ好きなだけでなくメカにもものすごく強かった。
同年齢の女の子が着せ替え人形で遊んでいるとき、桜狼はスーパーロボットの超合金で遊んでいたほどメカが好きだった。
そして、その守備範囲も広い。ガンダム・メダロット・ゾイドなど、ほとんどなんでもありの状態だった。
そして、今エンジェリックレイヤー用のエンジェルを作っているのだ。
メカ好きの桜狼が作るエンジェルは、あのヒカルに代表されるような、アンドロイドタイプではなく、
まるでどこかのロボットアニメに出てきそうなロボットみたいなとてもメカメカしいものだった。
しかし、そこがかっこいい。

そして、
「やった完成!!」
桜狼は、今作っているエンジェルを完成させたようだった。
「で・・・何を作ったんや?。」
ケロは恐る恐るそのエンジェルを見た。ケロは青ざめた。
「ウォーズマン?。」
そう、桜狼が作ったエンジェルは、そのまんまあのウォーズマンだった。
ウォーズマンを知らない人(おれは知名度高いし知らない人少ないと思うけど)は
キン肉マンを読んでほしい。
すると、桜狼は押入れからエンジェリックレイヤー用リング「レイヤー」を取り出し、床に置いた。
そして、桜狼はケロを抱えあげて、レイヤーに乗せる。
ケロの正面、レイヤーの反対側には完成したばかりのウォーズマンが、腕組みをして立っている。
「ケロちゃん。今度もまたスパーリングに付き合ってくれないかなー。」
ケロはさらに青ざめた。

「いやや!いやや!、いつもそうや、何でいつもワイがこんな目にあわないかんのや!!。」
そう、ケロは、桜狼がエンジェルを作るたびにスパーリングをさせられてきたのだ。
「あっそー。ケロちゃんいやなのー。あーあー、ケロちゃんがスパーリングに付き合ってくれたら
このイチゴショートあげようと思ったのになー。」
「なっ!なんやて!!?やる!やる!やったるでー!!。」
イチゴショートが食べたいあまり思わず引き受けてしまうケロだった。
しかし、それが悲劇の始まりだった。
「ベアークロー!!。」
「ぎゃああああああー!!。」
「パロスペシャルー!!。」
「ぎゃああああああー!!。」
「スピニングトーホールドー!!。」
「ぎゃあああああー!!これウォーズマンの技やあらへーん。」
「キャメルクラッチー!!。」
「これも別の人の技やああああー!!。」
数分後、その場に倒れこむケロの姿があった。人は死ぬ直前、今までの思い出が走馬灯のようによみがえると言う。
いま、ケロはそういう状態だった。クロウとの思い出、さくらとの思い出、桜狼、小零との思い出が走馬灯のようによみがえっていた。
ケロは安らかな眠りにつくのか・・・・・
「ケロちゃん!起きないんならケーキ食べちゃうよー!!。」
「いややー!!ケーキはワイが食うううー!!。」
ケロは瞬間的に元気になった。
                 めでたしめでたし

「めでた無いわー!!。」
ウォーズマンにコブラかけられながらケロが叫んだ。

第3話 完
      

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